雪山のリスクを學講習会報告

2019年1月19日~20日で雪山登山やスノーシュー、バックカントリーをする上で必要な知識や事故の予防について科学的、医学的に学ぶ講習会に参加してきました。

1日目(1/19)
<机上講習>
・白田ガイドより
実際の事故事例について
・雪氷防災研究センター
  小杉先生より   
雪崩の発生メカニズムについて
雪崩の危険が高い場所や天候、雪質のこと、事故事例から捜索の時の話や早期発見につながった理由などを聞き雪崩の怖さを知るとともに心がけておくべきことなどとても勉強になりました。
<実技講習>
・ホワイトアウトナビゲーション
 地図とコンパスを使って目的地へ行く方法や地形図の状況と実際の場所の状況を比較。
 ずっと歩ける場所のように見えて実は雪庇の上。地形図で実は崖地になっている場所だったことを確認。
 よくよく注意しないととても危険な場所があることを認識。
・雪の弱層テスト(ピットチェック)や埋没体験。
 埋没すると30cm程度の雪の下であっても、暗く身動きができない状況や中から大声をだしても外には聞こえないこと、外からの声もほとんど聞こえないことを体験。絶対埋まりたくないと強く思った。


2日目(1/20)
<机上講習>
・國本医師より
「雪山での低温リスク」
 低体温の症状や状況判断、応急の対応方法等について
・笹原救急救命士より
「救急法」
 救出から搬送する際の頚椎保護しながらの移動方法や三角巾の使い方、三角巾のかわりにスーパーの袋で骨折した腕を吊る方法等について
<実技講習>
・ツェルト(簡易テント)を実際に張って中で昼食
・セルフレスキュートレーニング
※雪崩発生からビーコン・プローブによる捜索、スコップでの掘り出しから救出・搬送までの一連の流れを実際にやってみる。
参加者の中には、ツェルトを持っていても張ったことがないという方やビーコン・プローブを実際に見るのは初めてという方もいて、講習会で実際に使ってみるという体験はすごくよいことだと感じました。

<印象に残った参加者の感想>
・講習を受けて雪山に入るのが怖いと思った。
⇒雪山を含め登山歴が結構ある方からの発言で、やっぱり怖いと思うことが大事だと感じた。
怖いと思うことで、慎重に行動するようになるし勉強もし意識を持つように思う。
・家族に行き先をちゃんと言っていかないとだめだね。
⇒最初のころは言っていたけど、慣れや家族が寝ている時間にでかけるので言わなくなったそう。
事故事例の早期発見要因に「家族が行き先や登山ルートを知っていた」ことで早期発見につながったとあり、登山届は必ず作成提出、家族にコピーを渡しておくことが大事と思った。

三回目の受講ですが、忘れている内容もあり再確認、また、目から鱗の新しい発見もあって充実した講習会でした。

東城 孝

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