東北マウンテンガイドネットワーク 第 1 回スキルアップ研修会 実施報告
1.期 日:2020 年 6 月 13 日(土)
2.場 所:秋田県森吉山
3.テーマ:高山植物の解説と実践的ロープワーク
4.目 的:
東北の山をガイドするにあたり、避けては通れない高山植物の解説技術と、残 雪箇所のガイディングを主題にロープワークの応用を加えながら、「 スピード は安全に直結する」ことをベースとして、現場で即応できるよう、判断・実践・ 活用するための知識と技術を体得し、特に新人ガイドや経験の浅いガイドに対 してプロガイドとしての意識の高揚を図ることを目的とした。
5.参加者:8名 講師:2名
6.まとめ
・JMGA 発行「新型コロナウイルス感染症拡大防止のための行動指針(第 1 版)」に 基づき、マスク、使い捨て手袋、除菌シート、アルコールジェルなどの携行品の確 認を行い、実際にマスクで登山を開始したが、体温上昇、血中飽和酸素濃度の低下、声の通り(伝達性)などの不具合が確認された。実際のガイドでは非常にやりづらいと感じた。
・高山植物の知識が不足と自覚している者が多く、興味関心を高めて欲しい旨伝えた。
・残雪上でのピッケルワークは各自実際の現場で再確認できたようであった。
・ロープワークについては基礎を忠実に行うことも大事だが、スピードを優先しつつ 安全確実に行う技術の確認を行った。
・6 月中は森吉山や秋田駒ケ岳のような高山植物が華やかな山でも残雪登降があり、 月山や鳥海山あたりでは 7 月でも普通に残雪がある。 そのため、今回のテーマでの研修は定番化するべき内容であるとともに、これから の with corona での登山ガイドについてはまだまだ検証して改善すべきことが多 いことが確認できた。
後藤千春